ポートフォリオ: 鶴岡 利久
サウンドデザイン・作曲・コンピュータ音楽研究の経験を紹介するポートフォリオです。
Audile's Dream
種類:Interactive Arts Performance Seriesに向けて作曲した作品
サウンドデザイン・作曲:鶴岡利久
作詞: Ashley Muniz
編成:音声、エレクトリックギター、コンピュータ
制作期間:2018年2月
詳細:
アナログシンセサイザーやFMシンセシス、そしてリアルタイム音声効果音処理を駆使した作品です。Moogシンセサイザー、Ableton Live、Max/MSPなどを主に使ってサウンドデザインしました。動画は、2018年にニューヨークで開催された、インタラクティブ・アーツ・パフォーマンス・シリーズ(Interactive Arts Performance Series)での演奏です。
もし人間が五感を失い、聴覚のみしか存在しない世界に入り込んでしまったら、どんな音の世界になるのだろう、という問いを表現しました。
Max/MSPを使って、グラフィック・スコアを自動上映し、演奏者とフィクスト・メディアをシンクロナイズする仕組みです。
下のグラフィック・スコアをクリック!
ズームをし、左右にスクロールしてご覧ください。
種類:映像、音声のマルチチャンネル・インストレーション
サウンドデザイン・作曲・映像:鶴岡利久
作詞: Ashley Muniz
制作期間:2019年5月
詳細:
ニューヨーク大学のギャラリーにある、マルチチャンネル空間のために創作した、電子音楽と書道の文化を掛け合わせた作品です。本来は、21チャンネルスピーカーと6個のビデオモニターを使ったインストレーション設定でした。Max/MSP/JitterとAbleton Liveを駆使してサウンドデザインと作曲、そして映像の作成をしました。
喜・怒・哀・楽・愛・悪の六つの感情を、音楽と音声を通じて、感情ごとに変化させ、映像と共に表現することに力を入れました。書道の映像は、DSLRカメラで録画した書道の筆の動きを、Max/MSP/Jitterを使って処理しました。
2020年7月に開催されるThe Electronic Literature Conference(国際電子文学会議)にて、インストレーションされる予定です。


ニューヨーク大学ギャラリーにての写真
コンピュータ音楽関連研究経験(ニューヨーク大学院にて)
研究内容:リアルタイムで音声の感情を読み取り、自動バックグラウンド音楽作成を目指すソフトウェアの開発をしました。Machine Learning(機械学習)やSpeech Recognition(音声認識)の技術、そしてMATLABとMax/MSPを駆使しての生成音楽を実現しました。2019年ICMC国際コンピュータ音楽会議にて発表しました。

2019年度 ICMC国際コンピュータ音楽国際会議にて、研究結果発表時の写真
研究内容:米コンセンサス・アンサンブルからレジデンス・コンポーザーとして招聘され、YouTube と Google ドライブ、そして Max/ Jitter を使って、離れた場所にいる メンバーとの音楽づくりを可能にする、オンライン作曲システムを作りました。2020年度 SEAMUS会議 (The Society of Electro-Acoustic Music in the United States)にて、Community-Engaged Performance分野での発表をしました。
YouTubeライブストリーミングのコメントを通して、各サンプルの位置やボリューム、そしてパンなど参加者と共にを操作します。
操作コメント例:
"Hey EarTalk, move sample3 to the left by 10%"
"Hey EarTalk, make sample5 louder by 30 %"
"Hey EarTalk, pan sample16 to the right by 60%" etc.
ミキシング・マスタリング経験
マスタリンングエンジニアとして手がけた作品集
ミキシング・マスタリングを両方手がけた作品集
その他
Remember the Blue
種類:大学でのリサイタルのために作曲した作品
作曲・演奏:鶴岡利久
編成:トランペット、Wiiコントローラー
制作期間:2017年1月
詳細:Wii リモコンをトランペットに装着し、演奏中の体や楽器の動きを音に変換させることに挑戦した作品です。トランペット即興と映像、そしてインタラクティブな電子音を組み合わせて、もし地球温暖化の影響がさらに悪化したらどのよう な世界になるのだろう、という問いを音で表現しました。下地となる電子音は、フィールドレコーディングで収録した海の音をベ ースとして、フィルターやグラニュラー・シンセシスを駆使してサウンドデザインしました。演奏者の動きによって発生される電子音は、トランペットの音と海の音にかけたディレイの速度やイコライザーのカットオフ周波数を、動きに従ってリアルタイムに操作しました。

Lilac
種類:ニューヨーク音楽大学院・現代音楽アンサンブルのために作曲した音楽
作曲:鶴岡利久
編成:Contemporary Ensemble
制作期間:2019年2月
詳細:ライラックの花びらが、何層にも重なり合った美しさに魅了されて作曲した作品です。
下のスコア画像をクリックして、スコアをご覧ください。

ニューヨーク大学院学期末コンサートにての写真
以上